2025年5月27日
当院は歯の大黒柱である「歯の根っこ」の治療(=根管治療)に力を入れています。
根管治療のコンセプトは「根管の中を徹底的にキレイにして、炎症を起こす原因を取り除く」
というシンプルなものです。しかし暗くて狭いお口の中の小さな歯の、さらに針の穴ほどの大きさの根管を見つけて治療するのは至難の技です。
わずか数ミリ程度の根管を肉眼で見ることはほぼ不可能ですが、ルーペやライトを使用することによって細かいところまで拡大して見ることができ、根管治療は格段にやりやすくなりました。さらに「マイクロスコープ」という手術用の顕微鏡を使用すると、ルーペで見ることができない部分まで拡大することができ、今まで見えなかったものが見える・できなかったことができるようになり治療の成功率はさらに向上しています。
しかし、実は根管治療はルーペやマイクロスコープを使うことよりも重要なことがあります。
それは治療の際の「無菌的な環境」です。具体的には唾液に含まれる細菌の侵入を防止する「ラバーダム」という器具の使用や治療の合間に細菌が侵入しないようにしっかり蓋をして密閉することなどです。
細菌を取り除くために根管治療を行なっているのに、その細菌が入り放題な状態では治療を行う意味はありませんよね。まずは細菌が侵入しないような無菌的な環境を整え、その上でしっかり内部をキレイにしていくことが重要です。
このラバーダムなどの器具は手間とコストがかかるため、