当院が根管治療に力を入れる理由|神戸市西区の歯医者|しらみず歯科クリニック

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当院が根管治療に力を入れる理由

当院が根管治療に力を入れる理由|神戸市西区の歯医者|しらみず歯科クリニック

2025年10月17日


「以前治療した歯がずっとうずく」
「歯の神経の治療で通院しているが、半年経っても終わらない」
「根の先に膿が溜まり、もう抜歯しかないと言われた」
このようなお悩みはございませんか?

◯根管治療とは?

根管治療とは、細菌が侵入した歯の根(根管)の内部を徹底的に消毒し、炎症を治す治療です。
痛みや違和感の原因である細菌を排除し、再発を防ぐためには、治療中に細菌が新たに侵入してこない環境を整えることが不可欠です。


◯根管治療成功の鍵:原理原則の遵守


1. ラバーダムの使用

細菌はお口の中の唾液に混じっています。治療中に唾液が根管内に入り込むのを防ぐために**「ラバーダム」**というゴムのシート状の器具が有効です。
このラバーダムは、実は約150年以上前から存在する、根管治療における**「原理・原則」**と言える由緒正しい器具です。唾液の侵入を防ぎ、歯以外の粘膜や舌を保護するため、安全かつ無菌的な環境で治療を行うことができます。
当院では、ラバーダムを使用しない状態でどんな最新鋭の器具や材料を使ったとしても、治療の意味はないと考えています。
私が駆け出しの頃に勤務した歯科医院では、ラバーダムの使用が徹底されていました。最初は手間に感じましたが、慣れると治療が格段にやりやすくなり、患者さまも安心して治療を受けることができていました。(ほとんどの方が根管治療中は眠っておられます。※毎回麻酔を行うため、痛みなく治療を終えることができます。)
今や私にとってラバーダムは「使用して当たり前」の日常的な処置となりました。


2. 「最初」の治療が最も重要

確かに、ラバーダムの装着には手間や材料費がかかり、根管治療の保険点数が低いという現状から、医院の利益を生みにくいのは事実です。
しかし、ラバーダムを使用せずに根管治療を行うと失敗する可能性が高く、再発した炎症を治す再治療は格段に難しくなります。
そのため、根管治療は**「最初」が一番重要**です。細菌の侵入が少なく、根管内部の元の形が維持されている状態のほうが、治療は成功しやすいからです。


◯当院が徹底する質の高い根管治療

日本は、根管治療の再治療のほうが多いと報告されています。これは最初の治療が失敗していることが原因であり、再治療となると抜歯となるケースが少なくありません。
こうした現状を打破するため、当院では以下の取り組みを徹底しています。

保険・自費問わずラバーダムを使用
治療中の細菌感染を徹底的に防ぎます。
マイクロスコープを標準使用
肉眼では見えない根管内部を拡大し、精密で正確な治療を可能にします。
長めの治療時間設定
少ない回数(2~3回)で根管治療を終えることを目指します。治療期間が長引くほど細菌が侵入するリスクが高まるためです。
お忙しい患者さまの大切な時間を無駄にしないためにも、少ない回数で確実に終えることが、患者さまにとって最大のメリットだと考えます。
最初の治療を確実に成功させることで再治療の件数も減り、抜歯となる可能性も低くなります。神経の治療が必要になった場合は、いかに再治療にならないように無菌的に処置し、しっかり封鎖するかが鍵となります。



◯再治療への挑戦と確信

再治療は、初回の治療と比べてはるかに難しいものです。根管内には細菌が蔓延し、元の形が変わっている、場合によっては穴が空いていたり器具が折れていたりすることもあるからです。
それでも、ご自身の歯を1本でも多く残したいという患者さまが多数来院されます。
駆け出しの頃は再治療症例が治るのか半信半疑でしたが、ある時術前の大きな病変がレントゲンできれいに治っている症例を体験しました。その時、「これだ」という大きな達成感と確信を得ました。
当時はまだマイクロスコープはありませんでしたが、ラバーダムなどの原理原則を遵守し、しっかり封鎖することで、不可能と思われた病変が治癒したのです。


歯の治療を「削って詰める、被せる」というイメージから、「細菌による病気を治す、歯を残す」経験へと変えたこの根管治療にやりがいを感じ、以来、研鑽を積み続けています。
当院の根管治療は、遠方からも多数の患者さまにご来院いただいており、治療後のメインテナンスにも継続して通ってくださっています。


「再治療にさせない」「歯を残せる可能性を諦めない」根管治療を、これからも提供し続けます。

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