がんだけでなく、歯を含めた顔面の領域には実に様々な病気が発生します。
- 先天性の遺伝子疾患
- 骨折、外傷
- 顎関節症
- 顎変形症
- 炎症
- 嚢胞(のうほう)
- 腫瘍(良性腫瘍、悪性腫瘍)
- 神経性疾患
- 唾液腺疾患
- 血液疾患
などなど、軽度のものから生命に関わるような重度のものまであります。
口腔外科は、これらの顔面領域の疾患を対象とする専門科です。
内容は多岐に渡り、医科と同じように入院して手術を行ったり医科と連携して仕事をすることもあります。
一般開業歯科でも口腔外科の処置の一部を行うことがあります。代表的なものとして、
- 親知らずの抜歯
- 炎症の対症療法、膿の排膿処置
などがあります。歯の根の先を切る手術や歯周外科、歯の移植、インプラントなども口腔外科の一部と考えることもできますが、これらは一般開業医でもよく行われており、当院が力を入れている分野でもあります。
また、冒頭でも述べた口腔がんは歯肉や舌にできることが多く、初期の病変では自分では気づきにくいことがあります。逆に自分で気づくくらいのものであると、かなり進行している可能性もあります。進行するとリンパ節や肺などの全身への転移が起こり、生命に関わります。
実は口腔がんは一般の開業医で最初に発見されることが多く、早い段階で専門の病院で検査・処置を行うことが重要になってきます。
歯の健康だけでなく、お口全体・体全体の健康を維持するためにも定期的に歯科医院を受診しましょう。